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豪華!琉球王国400年の至宝&博物館での謎解きゲーム!【東京国立博物館】〈上野〉

もち米



▼琉球展



今回のために100件を超える
国・県・市指定文化財が集結!
琉球国王、尚家(しょうけ)400年の
貴重な宝物が一堂に介しています。


琉球王国って特殊ですよね。
元々は王国として存在していたわけで、
日本や中国の文化・技術が合わさった
独特な雰囲気があります。

展示されているのも、
そんな貴重で面白い品物ばかり。


琉球コーナー入り口
写真撮影は1ブースのみ可能でした。
それが「国宝 尚家宝物」の展示コーナー。

尚家は琉球王国の王族。
そんな尚家に伝来した宝物のうち、
実に工芸品85点、文書1166点が国宝に指定されました。
すごい。

琉球の貴重な品は多くが戦禍で焼失してしまったそうですが、
ここの品物は戦前に東京に移されていたため免れました。

琉球コーナー
壁には歴代の「御後絵※」がずらっと並んでいます。
※琉球王国の国王薨去(こうきょ)後に描かれる肖像画のこと

ほとんどが18〜19世紀の2代目国王の
品物が多かったですが、1番の目玉は・・・

北谷菜切と治金丸!

刀剣乱舞で一躍名前が知られるようになった
琉球王国の至宝です。



青貝微塵塗腰刀拵 (号 北谷菜切)


尚家に伝来した刀剣の一つ。
北谷な全体

黒漆地に螺鈿が施され、
鞘にくられた小柄や笄(こうがい)には
薄い板貝を貼っています↓
北谷な小型な


特徴的な柄は、鮫皮のように打ち出した
金板を貼り付けて、
金具周りには唐花風の蓮華唐草文が刻まれています。
北谷なつか

こんなにすごい拵えだとは思わなかった!!
まさに宝剣…
これが元料理包丁…?(という逸話がある)

↓その逸話がこれ
北谷の農婦が包丁を振ったら、
触れてもいないのに赤子の首を切って殺してしまった。

農婦は我が子を殺してしまったことに泣いて悲しんだが、
周囲は実子殺しとして役所に突き出す。
農婦は無実を訴え、役人が試みに山羊に向かって包丁を振ったところ、
同じように首が切れた。そのため農婦は放免された。

この不思議な包丁は王家に献上され、刀に鍛え直された。
それが北谷菜切である。


山姥切国広等よりも
さらに作り話しの色が濃い気がします。
が、真実は歴史の闇の中…

北谷な全身
刀身は心配になるくらい細い。
拵えのサイズにすら合ってないんじゃないかと
思うほどほっそい。

小ぶりでスラッとしていて綺麗なんですけど、
力加減をちょっとでも間違えると
斬る前に折れそう…

でも、これをもし佩刀していたら
一目で権力者だとわかりますね。
拵えが螺鈿と黄金で煌めいていて、
遠目からでも目を引きます。



黒漆脇差拵(号 治金丸)


こちらは北谷菜切の全身キラキラした感じとは逆で、
黒漆と金色がシックでかっこいいですね。
チカね

宮古島の仲宗根豊見親(なかそね とぅゆみゃ)が
尚真王に献上して、琉球王室の宝剣になったとされますが、
その経緯は諸説あるようです。

チカね2
拵と刀身は日本製、鞘は黒漆塗り。

柄は黒漆塗りに鮫皮が施され、
こちらも北谷菜切同様金色です。
チカね鍔
鍔がオシャレ。
治金丸鍔2


この治金丸にも、北谷菜切のように
とある逸話があります。

かなり好き勝手やっていた「黒金座主」という悪僧を
王弟の北谷王子が治金丸で殺した。
顔を切り裂き、悪僧自慢の福耳を切り落として。

しかし死んだ悪僧は王子を恨み、王子の家ごと呪った。
以後、北谷王子の家に男子が生まれると
黒金座主の亡霊によって早死にするようになってしまう。

そこで王子の家では、祟りを避けるべく
男子が生まれても「女子が生まれた」と唱えるようになった。

沖縄民話の妖怪「耳切り坊主」がそれである。

どうもこの悪僧というのが実際の人物らしく、
北谷菜切よりかはやや現実寄りな話という感じがします。





琉球展は前期と後期で一部展示品が変わります。
刀剣も変わる以上、全期間来いと言われているようなもの(笑)

ええ行きますよ、行きますとも!!!


そして後期の目玉がこちら。


金装宝剣拵(号 千代金丸)


金ピカ…!!
琉球ちよ全体


先の北谷菜切・治金丸と同じで
日本刀と一括りにするには
癖があるというか、派手すぎるというか。

琉球ちよそり
実際、平造りで反りが強い刀身は日本製ですが、
鞘は薄い金板を前面に巻き、
柄頭は金板をかぶせた頭椎形など、
拵えは琉球独自の造りです。

冊封使の記録にも
「王府第一宝剣」として記されているほど
古くから著名な刀だったようですね。

琉球ちよつか
とにかく鞘のインパクトが強く、
柄の繊細かつ豪華な装飾がすごいです。
琉球ちよつかしり

琉球ちよつか2
鍔が治金丸と似ているところも
何か嬉しい。

琉球ちよ頭身
刀身はやはり反りが強い。
そして細い。
流麗な印象を持ちますが、
その分折れそうで怖い。

より斬れそうというなら治金丸の方かな…
治金丸の方がどっしりした感じの刀身でした。

宝剣というくらいですし、
実戦刀ではなく祭事や美術品としての
目的の方が大きいのかな、と思いました。



刀剣以外の国宝


刀剣以外にも気になる展示物が
多数並んでいます。


琉球コーナーはこ
黒漆貝尽螺鈿漆絵料紙箱
外は黒漆、内は朱漆で塗られた料紙箱。
漆絵と螺鈿で様々な貝が描かれています。
綺麗より先にかわいいが来る絵です。


琉球でかい箱
黒漆雲龍螺鈿東道盆
「東道」とは客をもてなす主の意味。
冊封使などを饗する席や酒宴、
日本の将軍家や中国皇帝にも献上されたと言います。

琉球でかい箱2
足の部分が!!

そしてこちらも螺鈿がキラキラしてます。
ただ個人的に本州の螺鈿と
琉球の螺鈿は輝きが違うように感じる…
デザインの違いかな…?
琉球でかい箱3

どんな宝飾品や工芸品でも
デザインによって見た目や輝きが全く異なるのは
宝石展でも学んだことです。

もしくは貝が違うとか?
琉球王国の螺鈿は主に
ヤコウガイが使われています。


琉球コーナー6
黄色地鳳凰蝙蝠宝尽青海波立波文様紅型綾袷衣裳
このビビッドカラーは
沖縄らしさを感じますね。
お祭りの衣装のような色だ。

実際は、黄色地は王家の色だそう。

まず胸元の鳳凰に目が行きますが、
個人的にはこの蝙蝠が気になる(笑)
琉球コーナー6−3

鳳凰や瑞雲など、格式の高い文様から
公的な場面で着用されたものと考えられています。


琉球コーナー4
黄色地鶴松松竹梅紅葉文様紅型綾袷衣裳(胴衣)
これまたビビッドな色合いで、
鶴や松竹梅といった縁起がいい模様が
たくさん描かれています。

琉球コーナー6−2
本州ではあまり見ない、
目が痛いくらいの鶴のカラーリング。
なおこちらは女性用の衣装です。


琉球コーナー7
朱漆巴紋牡丹沈金馬上杯
馬に乗ったまま飲めるので「馬上杯」。
城内の道具飾りとして用いられていたようです。

木製で朱色の漆塗、
金は筆ではなく極細に彫られており、
そこに金を流し込んでいる
伝統工芸の技術「沈金」が施されています。

この琉球展では、沈金の体験もできたようですが
抽選制で、残念ながら外れてしまいました(´・_・`)



また、前期では別のコーナーに展示されていたものが、
後期ではここに移されている、なんてパターンも。
おかげで写真が撮れた(*^_^*)


一番好きなのはこのガラス玉の瓶。

琉球後期コーナー
御玉貫
首里城で開催された、
王族の酒宴で使用された一対の瓶です。

琉球王家の象徴である
左巴紋を編んで
ガラス玉をかぶせています。

琉球後期コーナー0−1
細かい…(;゜0゜)


琉球後期コーナー2
美御前御揃
これは後期初出。

これも首里城で開催された、
王族の酒宴で使用された
金銀酒器杯です。

金杯は国王の御盃です。
でも銀の酒器もかっこいいですね。
これで赤ワインとか飲んでみたいな…!

琉球後期コーナー3
御籠飯も同じ王族の酒宴で使われた調度品。
朱漆塗で、左巴紋は沈金です。


琉球後期コーナー5
黒漆葡萄螺鈿箱
面白い形は「方勝」という
2つのひし形をつないだ吉祥文様の箱です。

素人が見ると、
「綺麗だけど使い勝手が難しそう」という
あまりに俗物的な感想が出る(´・ω・)

琉球後期コーナー6−1
黒漆塗に葡萄と螺鈿が映える。
葡萄の実には、貝片だけの白い実と
貝片の裏に金箔を施す金色の実があります。


琉球後期とうき
緑釉四方燭台
「オーグスヤー」という
琉球陶器を象徴する
深い緑色の焼き物です。

琉球後期冬季2
色絵紅葉文風炉
こういう色絵は王家や士族層のためのもので
「上焼(じょうやき)」「白焼」と呼びます。


琉球後期7
緋色地枡形菱繋文様
高級な紅花を何度も染め重ねた
貴重な織物。

王家の若年男子の衣裳と見られています。
鮮やかだ〜!


琉球後期8
黄色地経縞二の字ずらし鍵文様絣芭蕉衣裳
子供用の服。

大柄な絣模様は身分の高いものだけが
着用を許されていたらしいです。
一目でわかるということですね。


琉球後期6
黄色地鳳凰瑞雲霞文様紅型紋紗衣裳
少年用の夏物の衣裳。
前期の衣裳にも多くこの黄色が見られましたが、
前述した通り黄色地は王家の色。

黄色地に鳳凰文様は
王家の衣裳にのみ使用されたものです。


琉球後期コーナー4
黄色地待雪持竹梅文様紅型木綿袷衣裳
女性の冬物衣裳。
日本の古典模様の松竹梅と雪持笹が染められている点が
文化が混ざり合っているな〜と感じます。




後期も一通り見終わって、
最後に刀剣乱舞の琉球三振りの
パネルを撮ってきました。

琉球パネル
青色が千代金丸、
黄色が治金丸、
ピンクが北谷菜切。

改めて見ると、
3振りとも南国のカラーリングだな…


地味に感動したのは、
イラストの刀が実物に忠実だったこと!

琉球パネルちよ
千代金丸

琉球パネルチカね
治金丸


刀剣乱舞は「刀の付喪神」なので
本体に当たる刀の描写もぬかりありません。
ファンとしてはこういうところが嬉しい。
イラストレーターさんもさすが、プロの仕事だ…!


今回書き下ろされたイラストも素敵です。
琉球パネル絵
光の加減で撮るのが難しい(;´・ω・`)

このイラストは
この琉球展のクリアファイルにもなっています。
お土産コーナーに売ってますよ。


お土産コーナーでは
泡盛ケーキを買いました!

実は前期に買ったんですが、
後期に行ったらもう並んでいませんでした。
売り切れてしまうくらい人気の商品だったのかな。

沖縄といえばなお酒、泡盛が
染み込んだケーキです。
琉球酒ケーキ2

香りから楽しんでほしいとのことで、
包装も密閉状態。

開けた瞬間、ふわっと泡盛の香りが
鼻孔をくすぐります。

味はかすかにお酒を感じますが
ボンボンチョコレートのように
直接的ではありません。

卵の甘さも強くて好き〜!うまっ(っ*^ ∇^*c)
食感はカステラよりもフワッフワ。
美味しかったです!



▼謎解きゲーム


リアル脱出ゲーム
「東京国立博物館からの脱出
〜作品の”声”が真実へと導く〜」


日本で最も由緒ある博物館で
脱出ゲームができるとは思っていませんでした(笑)

作品の声を聞くという設定が
刀剣乱舞の審神者に似ていたので参加。
謎解き国立

ストーリーは、
東京国立博物館の近くの
小さな探偵事務所に入った新人の主人公(自分)が、
入所初日から大きな事件に挑戦する。

それは「博覧会関係者の1人が集合写真から消えてしまった」
「誰もその人物を思い出せない」という奇妙なもの。

そこで、展示されている”物”だからこそ
怪しい人物を目撃していた展示品に協力を仰ぎ、
博物館内を歩き回りながらその声を聞いて、真相に辿り着く…
という流れです。


話の構成が割としっかり作られていて、
物語としてもまあまあ面白かったですね。

刀剣乱舞を彷彿とさせる設定も
ちらっとありました。
あと助手の女性が可愛い。

謎解き国立時計
物語を進める上でのアイテムが実際にあったり、
敷地内の世界観作りもしっかりしています。


アプリをダウンロードして遊ぶんですが、
このアプリが優秀。
登場人物から電話がかかってきたり、
チャットができたりと
物語の没入感を高めてくれます。

フルボイスなのでイヤホンは必須。

なくても字幕が出ますが、
音声は方言で喋っているのに
字幕は標準語だったりするので、
物語を楽しむにはやっぱりイヤホンで聞くのが一番ですね。

謎解き国立浮世絵
探索途中にあった浮世絵コーナー。
浮世絵の製作工程を紹介しています。

紙をセットすれば
浮世絵を作れるスタンプもやってみました。
謎解き国立浮世絵2

順番にセットして押していくと
徐々に完成。面白い。
謎解き国立浮世絵3


ミュージアムショップも
ついつい覗いちゃいます。

やっぱり現在空前の刀剣ブームということもあって
日本刀関連の書籍が多いですね〜。
国立博物館オリジナルグッズも多数ありました。

謎解き国立Tシャツ
一部の人間に大人気なあの犬(円山応挙が描いた犬)
のシャツがあるのは恐れ入ったwww

謎解き国立土産2
ガラスの勾玉ネックレスが綺麗!
左側の「正倉院魚体」も素敵。

謎解き国立土産4
この埴輪のガラス香立てもいいな…ゆるかわ。

謎解き国立土産
かなり前に行った着物展のグッズもまだあった!

▼当時の記事
きもの展に行ってきた。


お土産はもちろん、
博物館の常設展示も同時に見られるので
楽しい〜けど時間が足りない〜!
謎解き国立2

ゆっくりやっていると17時までに間に合いません。
入館後、最初に琉球展後期の千代金丸を見て、
その後脱出ゲームを開始したのが10:30。

なかなか終わらず、昼食を取らずに進めて
終わったのが14:30くらい。
これ、午後から入館して始める人にはキツイんじゃ…

せっかくならラストは博物館内で迎えたいですしね。
ボリューミーな分、時間配分は大切です。


琉球展ラスト
前期・後期両方とも行って
さらに脱出ゲームまでしたので
レポをまとめるだけでも一苦労(;´Д`) ハァハァ

ですが、行ってよかったと思える展示品ばかりでした。

琉球展は、最後に首里城を含め
伝統工芸品の復興プロジェクトについても
詳しく触れているところがとても良かったですね。

いつかちゃんと沖縄に行ってみたいなあ。


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