fc2ブログ
Welcome to my blog

偉大な漫画家・水木しげる御大の貴重な生原稿と創作の経緯にも触れる【水木しげるの妖怪 百鬼夜行展 お化けたちはこうして生まれた】〈六本木〉

もち米

ひゃっき
水木しげる生誕100周年の記念に、
六本木に水木しげるの妖怪たちが大集合!
貴重な原画から資料、パネル説明など
見応えある展示でした。

どうにか滑り込みセーフで行けてよかったー!

場所は六本木ヒルズ52階。
入り口から大迫力。
ひゃっき入り口

アプリをダウンロードすると
「妖怪ARカメラ」を使えるようになり、
会場内に隠れている5体の妖怪を映し出すことができます。

ひゃっき入り口2
カメラに浮き上がるようにして
特殊演出と一緒に出てくる。

ひゃっきガシャ
がしゃどくろでっか!
かっこいい。

妖怪のブロンズ像も展示されています。

ひゃっきブロンズ
子泣き(児啼)爺
ゲゲゲの鬼太郎の主要メンバー。
元々は徳島県の山間部などで伝承される妖怪。

老人の姿だが夜道で赤ん坊のような産声を上げ、
通行人が憐れんで抱き上げると体重が次第に重くなり
手放そうとしてもしがみついて離れず、
ついには命を奪うとされる。

ひゃっきブロンズ2
すねこすり
こういう動物いそう。可愛いフォルム。

犬のような姿形で雨の降る夜に現れ、
夜道を歩いていると足の間をこすりながら通り抜ける。
特に人間に大きな害を与える妖怪ではない。

ひゃっきブロンズ3
砂かけ婆
ゲゲゲの鬼太郎の主要メンバー。

奈良県や兵庫県、滋賀県に伝わる妖怪で、
淋しい神社のそばや人通りの少ない森の中を歩いていると
砂を振りかけて脅かす。

が、誰も姿を見たことがないといわれ、
古典の絵巻などにも描かれていない。
水木先生が明確な姿を与えた妖怪の一体と言えます。

ひゃっきブロンズ4
べとべとさん
何故だか無性に好き…愛らしい姿してますよね。

夜道を歩く人間の後をつけてくる妖怪で
危害を加えることはないというけど、
昔の明かりがない夜道に後ろからずっと
足音聞こえ続けるのはとんでもない恐怖だな…

「べとべとさん、先へお越し」と行って道を譲ると
それ以降は足音が聞こえなくなるという。

水木先生が幼少期に出会った妖怪の一体として
ほぼ必ず話題に上がることでも有名です。


ひゃっきブロンズ5
見上げ入道
「ぽ、ぽよぉ…」とカービィちゃんにも見上げてもらった(笑)

新潟県の佐渡島に伝わる。
夜中に小坂路を登って行くと小坊主のような姿で前方に現れ、
こちらが見上げるとどんどん背が高くなり、
見ている人はそれにつられて後ろに倒れてしまうという。

「見上入道、見越した」と唱えて前に打ち伏したり、
棒や杖で地面を叩きつけたりすると消えるそう。

対処方法は簡単だけど、
同じ佐渡郡でも場所によって
金品を奪ったり人間を殺したりしている
割と凶暴性のある妖怪。


ひゃっきブロンズ6
化け草履
これも見た目が好き。
まあ実際目にしたら即倒する自信ありますが

履き物を粗末にする者の家に現れ、
「カラリン、コロリン、カンコロリン、まなぐ三つに歯二ん枚」
と歌いながら、いつも履き物を投げ捨てて置く
物置の隅にスッと消えたという話があります。

「履物を粗末にしてはいけない」
という教訓も含んだ付喪神の一種。

ひゃっきブロンズ7
泥田坊
とある老農夫が子孫のために買い込んだ田を残して急逝したが、
その息子は農業を継ぐどころか酒びたりで、
その末せっかく父親が残した田を売り払ってしまった。
以後、その田んぼから「田を返せ、田を返せ」と
絶叫しながら現れるようになったという。

一つ目で指が3本、怒りに満ちた顔など、
容姿はまさに心情を映しているように見えます。


ひゃっきブロンズ8
お歯黒べったり
のっぺらぼうだが大きな口だけがある。

ある人が古い社の前を通った時に
美しい女が伏し拝んでいたので、戯れに声を掛けた。
しかし振り向いた女の顔には目も鼻も無く、
お歯黒を塗った歯を見せて
大きな口でけらけらと笑った、という。

地獄先生ぬ〜べ〜でも見かけたような
うっすらした記憶がある。


ひゃっきブロんす10
白容裔(しろうねり)
ボロ布で出来た三本指の龍の形をした
古い雑巾の付喪神。

今まで物干し竿に吊られてるだけ
だと思ってたんですが、
お前脚あったんかい!!

鬼太郎ではひどい悪臭がするという設定を
見たような気がする。

ひゃっきブロンズ11
天井嘗め
長い舌で天井をなめる。
天井のシミはこいつの仕業だという。

古来より天井は一種の異界とされていて、
そこから江戸時代の妖怪絵師・鳥山石燕が
創作したのではないかという説が強い。


ひゃっきブロンズ最後
ぬらりひょん
ゲゲゲの鬼太郎では、
鬼太郎の前に立ちはだかる
敵キャラ的立ち位置。

「妖怪の総大将」と称されるものの、
実際は忙しい時間帯の家に上がり込んで
勝手に茶を飲んだりするだけなので
凶暴性や強いイメージはない。

ただ、その家の人間が目撃しても
「この人はこの家の主だ」と
何故か自然に思ってしまうため
追い出すことができない、
またはその存在に気づかないと解説されている。

……それはそれですごいな。
単純なパワーよりこっちの方が
よほど厄介だと思う。

あと昔少年ジャンプで連載されていた
「ぬらりひょんの孫」という漫画、好きでした。


ひゃっきブロンズ12
朱の盆(盤)
ゲゲゲの鬼太郎ファミリーではないが、
ぬらりひょんの手下という位置付けが幸いして
毎期ほぼ出演している気がする(笑)

元々は福島県・会津の諏訪の宮に伝わる妖怪。
一度相手を驚かせて、
その後不意をついてもう一度驚かす
「再度の怪」と呼ばれる妖怪の一つ。
(「そいつはこんな奴だったか〜?」という
のっぺらぼうの定番みたいな逸話がある)

驚かされた側はショックで死んでしまったり、
出会うと魂を抜かれたりする。


ひゃっきブロンズ13
キジムナー
一度は聞いたことがあるのでは?
というほど有名な沖縄の妖怪、
というより樹木(主にガジュマルの古木)の精霊。

鬼太郎ではころんとしたフォルムだが
伝承では「体中が真っ赤な子ども」等
人間に近い姿とも言われる。

男女の性別があり、大人になって結婚もすれば
子どもを生んで家族連れで現れる、
あるいは人間の家に嫁ぐこともある。

他、人間と一緒に漁をするなど距離感はかなり近く
敵対することもほぼなく、
人間とは「ご近所」的な存在であるといった伝承が多い。

キジムナーと仲良くなれば魚がたくさん手に入って
金持ちになれるともされるが、
住みかの古木を切ったり虐げたりすると、
家畜を全滅させたり海で船を沈めて溺死させるなど
一たび恨みを買えば徹底的に祟られると伝えられる。

座敷わらしに近い感じですね。
敬い良くすれば守ってくれる、無礼を働けば祟る
というのは日本の神様特有です。




原画が飾ってある展示スペースに続く廊下には、
水木しげる先生の生い立ちから出征、
漫画家になるまでの簡単な紹介が
パネルで展示されていました。

これは撮影OKだったのでパシャリ!
実はこのぬりかべ、まばたきします(笑)
ひゃっき2

資料や原画スペースは撮影禁止です。

水木しげる先生に影響を与えた
江戸時代の絵師・鳥山石燕の「画図百鬼夜行」、
昭和初期の民俗学者・柳田國男の「妖怪談義」など
水木先生が所蔵する妖怪関係資料が
説明とともに初公開されています。

直筆の原画は本当に書き込みがすごくて
わけがわからなくなるレベル。
何でこんな風に描けるんだ…

陰影、岩肌、畳、水面、草木の一本一本が
凄まじくリアル。
その中で”異質”だと直視ですぐわかるよう
点描で描かれた妖怪。

あるいはあえて一緒の線で描き、
人間界に溶け込むように
存在しているとわかる妖怪。

恐ろしさ、愛らしさ、神々しさ、禍々しさ、
”よくわからないが普通じゃない”…
そんな妖怪たちを圧倒的な画力で描いている。

すごいという言葉以外出てこない
自分の語彙力orz

いやほんと一度でも水木先生の
妖怪画を見ればわかるんですが
細かい書き込みがえげつなくてですね!!
背景やばいのに主役が埋もれないのも何で???

構図も含めてもう…すごい……
迫力が段違い。

ベタ塗りとかホワイトとかの跡が
ちゃんと見れたことにも感動。


撮影禁止スペースには
妖怪の等身大人形もあったんですが
それもリアルで凄かったですよ。
水木先生が描く「かわうそ」のかっこよさは異常。


展示ラストには水木しげる先生の
自画像と写真が撮れるコーナーが。
ひゃっきラスト

最初のブロンズ像が並ぶ空間で撮った
ARの妖怪がここで浮かび上がる仕様です。



グッズ売り場も盛況でした!
ひゃっきグッズ全体
このがしゃどくろの赤い扇子がカッコよくて
欲しかったんですが、残念ながら売り切れ…

ひゃっきぐxず
べとべとさんのアクリルスタンドwww

ひゃっきグッズ3
すっごい悩んだ一反木綿のマグカップ。
ただカービィカフェや一番くじで
マグカップが大量にあるので見送り…

ひゃっきグッズ2
これもめちゃくちゃ悩んだ。
なにこの可愛いデザイン!!

ただ例によってトートバックも
たくさん持ってるので見送り…
Tシャツとかなら買う

ひゃっきグッズ4
乙女かーい!(・Д・)ノ
でもお椀風呂に入ってる目玉おやじは
みんな大好きだと思うんだ。

結局買ったのはこの付箋。
ひゃっき付箋
可愛くて使えないの典型(笑)



今回の展示は、鳥山石燕や柳田國男をはじめ
水木先生以外の妖怪研究者たちの
紹介も織り交ぜられていて、
先生がどのように妖怪に姿形を与えたのかが
詳しくわかる内容でした。

妖怪は祖先たちの想いであるという旨の言葉や、
妖怪のデザインが祖先たちにYESと許されると心が落ち着いて、
逆にNOだと心がざわついてドキドキする、
といった発言も面白かったですね。

最近何でもすぐに擬人化されるので
こちらも考えさせられる言葉です( ˊᵕˋ ;)


水木しげる先生は壮絶な人生を歩んでこられて、
だからこそ妖怪画はもちろん
遺された言葉も世の真理を突いたような
心に響くものばかりです。

水木先生がいなければ
妖怪はとっくに遠い存在として
現代からは消えていたかもしれない。

ただただ尊敬と感謝です。


東京都調布市で今年11月に
「ゲゲゲ忌2022」と題して
様々なイベントが行われるらしいので
行きます。(確定)



妖怪の森カフェも行ったんですが
思いの外文字数が多くなったので
次の記事にまとめます〜
スポンサーサイト



Comments 0

There are no comments yet.

Leave a reply