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谷崎潤一郎の個性的なヒロイン達を着物で表現!【弥生美術館・竹久夢二美術館】〈東大前〉

もち米

谷崎潤一郎の小説の登場人物をモデルにした
アンティーク着物コーデに興味を惹かれ、初来館。

着物コーデの他にも、
谷崎潤一郎に関わった人々の紹介や
恋人たちが実際に身につけていた装飾品などを
見られるのもポイントです。

谷崎美術館ポスター

まあ私自身は谷崎潤一郎の作品を
読み込んでいるわけではなく、
正直とにかく性癖がすごい
という印象しかないんですが(;^ω^)

唯一覚えてるのが、
かなり歳下の女の子に背中踏まれて
「これでいいか」って言われて
めっちゃ喜んでる主人公の描写ですし…

面白おかしくMだの何だの言うのとはわけが違う、
並べるのもおこがましい
文学的真性のマゾヒズム…
それが私の谷崎潤一郎像です。

谷崎美術館全景
さて、東大のキャンパスを横に通って
たどり着きました。

今回の「谷崎潤一郎をめぐる人々と着物」展は
弥生美術館で開催されています。
この建物は中で竹久夢二美術館とも繋がっていて、
一度中に入れば両方楽しめるお得仕様です。

入り口前のすぐ左手には
「夢二カフェ港や」が併設されており、
”夢二ブレンド”などここにしかない
メニューがあります。

が、この日は閉館2時間前に来たので見送り。
閉館は午後4時と早めなので、
余裕を持っていくことをオススメします。

現在、基本的には前日前までにHPからの事前予約制。
お金は現地で支払います。

なお敷地に入る前の壁には
こういったものも。
谷崎美術館レリーフ2

谷崎美術館レリーフ
大正ロマンを象徴する画家
高畠 華宵(たかばたけ かしょう)が
ファンに答えたこの言葉(写真右)、すごく好き。


受付を通るとすぐに、
着物や夢二、大正ロマンな感じの本が並べてあったり、
グッズ売り場があります。

⬛︎館内はほぼ撮影禁止なので、
画像に関しては
簡単にメモとって描いた絵+公式HP、
公式のチラシ、拾い画を載せています。


1階からは早速目を引く着物コーデ!

谷崎地獄
※公式HPより

進路順1でまずこれが出てくるのがインパクト大。

「神童」に出てくる芸者をイメージした着物です。
これ実際に着ている人見かけたら
避けて通りつつもガン見しちゃうな。

これの隣にあった着物は半衿が面白くて。
黒地に「チンカラカン」とカタカナが
細い赤字で書いてありました。
ちょっと不気味:(;゙゚'ω゚'):

狐の嫁入りの帯は狐も全体の色合いも可愛らしく、
半衿のドットが雨つぶをイメージ
=狐の嫁入り=天気雨なのが粋!

合わせている帯留が野ざらし髑髏なのも
怖いけどかっこいい!


これは「蓼食う虫」に出てくる
妻・美佐子をイメージした着物コーデ。
谷崎千夜一夜
※チラシの真ん中の着物

作中の千夜一夜物語を拾い読みするシーンから、
まんま千夜一夜と書かれた帯と異国の夜景を描いた着物が
合わせられています。

建物とオシャレな街灯は黒のシルエット。
このオレンジや緑、水色、灰色の部分はラメで
キラキラ光るんです。
実際に見ると光に当たって輝いていて本当に綺麗。
着たい!


「痴人の愛」のヒロイン・ナオミを
イメージした着物はモダン。
谷崎直美
※チラシより

もう一つ、白地にカラフルな水玉模様の着物もありましたが
私はこの赤・黒・白の幾何学模様の着物が好きですね。
濃紫に孔雀の羽の半衿も印象的です。

着物ブランド「豆千代モダン」さんの
タイムマシーンという着物があるんですが、
配色などが似ています。
現代でも普通に通用するアンティーク着物はやはり優秀。


この雷の着物もすごいです。
谷崎雷
※チラシより

帯のお太鼓部分が雷神様と、雷神様を見上げて
ふんぞり返っているカエルになっています。

白と青のグラデーションに黄色の稲妻の柄。
これ見た瞬間、戦国BASARAの伊達政宗を
思い出しました…(笑)

この着物が凝っているのは、帯留と帯揚。
実はこれに合わせている帯揚は
おたまじゃくし柄!

そこに金のカエルの帯留という、
まさに全身”雷雨コーデ”!
面白い!p(*^-^*)q


これは「細雪」の四姉妹のコーデ。
谷崎4姉妹着物
※ネット記事美術展ナビ様より

たくさん展示されている着物の中でも
一番好きなのが、この一番右側の着物。
四女・妙子をイメージした着物です。

この萌葱色に黄色と赤紫の取り合わせがすごく好き!
和服はもちろん洋服でもこの色合わせ、真似したい。

妙子の性格から個性的なコーデをイメージしたそうで、
着物は柘榴に梨などのフルーツが描かれ、
半衿はピンク地に栗の葉と花。

羽織と帯、帯留も柘榴で
秋の味覚づくしのフルーツコーデ!
いいな〜これすごくいいな〜


2階に上がると、何の前触れもなく
いきなり着物を着たマネキンが登場。
ちょっとビビる。

館内でこれだけは
撮影OKだったので撮りました。
谷崎中間着物

中に入って早速次の着物コーデへ!
ちゃんとメモしてなかったのが
悔やまれるのですが、
確か「途上」の登場人物コーデだったような…
谷崎着物バラ

ベロア調の着物に簡略化された蝶が
ちらちら描かれ、
薔薇の刺繍の半衿が豪華!
薔薇の半衿どこかで売ってないかな。

黒地に深緑と黄色いボーダー+ドットの
モダン着物に合わせる帯は
化け猫みたいな特徴的な帯。
谷崎着物猫帯

「本牧夜話」の混血の女性・弥生の着物は
異国の雰囲気全開で、着物にネックレス。

これに普通の帯だと違和感があるから
兵児帯というチョイス。
着物ですが、東南アジアの服装にも見える不思議。


長襦袢も展示されてました。
長襦袢のおしゃれは「見えないところにこだわる」ところ。

袖に描かれた七福神の福禄寿様と思われるお爺さんの
頭に鳥を乗っけてる若者、それを見てる恵比寿様っぽい人が
めちゃくちゃ可愛い。和みます。
谷崎着物3人
なんかこんな感じでした(笑)

谷崎潤一郎は着物に強い思い入れがあったそうで、
とてもおしゃれだったそう。

お召しやちりめんを世間はばからずほしいままに
着飾れる女の境遇を妬ましく思うこともあった


確かに女性の方がおしゃれの幅が広いから
そうかもなあ、と思います。

女性が男モノのアイテムをつけるのと
その逆とでは向けられる視線も異なりますし。

ゲームやアニメのコラボグッズも
基本女性を意識してデザインされてますし
(コスメとか特に)

もちろん自分の好きを身にまとうのに
周囲の目を機にする必要は全くないと思いますが、
それでも居心地の悪さはどうしても感じるものでしょう。

おしゃれで着物にこだわる谷崎だから、
作品でも着物の色や質感を明確に描いた。
着物は女性の体と不可分なもの。
キャラクター表現として重要な役割だった


この考えはとてもリスペクトしました。


なお、谷崎ゆかりの人物(恋人など)が
実際に身につけていた装飾品は、
昭和初期ですが王冠型の髪飾りがあったりなど
こちらも面白かったです。

帯もすごい。着物にも言えることですが
この時代に衣服に施された刺繍は本当にすごい。


3階は谷崎ではなく
画家の高畠 華宵のコーナーです。

「大正ロマンな絵と言えば」と聞かれて
真っ先に思い浮かべる画家だと思います。

歌唱の絵1
「少年の中には少女が、少女の中には少年がいる」と評され
熱烈な支持を得た華宵。

丸みを帯びた線と透き通るような色彩、
劇画風な顔に無邪気さや儚さが感じれて、
何ともいえない色気を感じます。
一度見たら忘れられない絵です。

歌唱の絵
今より何十年も前の絵なのに
絵のタッチもデザインも構図も
全く古さを感じさせないのがすごい。

特に、展示してあった
「華宵新作ビンセン・フートー広告」という
緑ベースのイラストがモダンでお洒落でした。


さらに今は2021年秋アニメ
「大正オトメ御伽噺」とタイアップして、
キャラクター紹介ボードなどが並べられてました。


…ここに展示されるってすごいな。
自分の作品が高畠 華宵と一緒の間に展示されてるって
どういう気持ちになるんだろう…(;゚д゚)


この後2階に戻り、
渡り廊下から竹久夢二美術館へ。

彼の生涯が時系列順にパネルと作品で
説明されています。

彼も大正浪漫なイラストを語る上で
必ず名前が挙がる画家ですね。

谷崎美術館後
夢二は独特な味のある絵です。
もしかしたら好きな人とそうでない人に分かれるかもしれない。

私もどちらかといえば華宵の方が好きなのですが、
夢二は夢二でなぜか引き込まれる魅力があるんですよね…
本当に絵というものは不思議だ。


あと夢二は、とにかく文字のフォントがおしゃれ。
万年筆の装飾文字のような感じ。
アール・デコ調がたまらなく好きです。

1階に降りるとオペラ?のような
これも昭和初期頃の音楽が流れているのですが、
ちょっと暗めな曲調に加えて
ここの階が夢二の最期のパネルになるので少し怖い…


夢二の作品をたっぷり見た後、
また渡り廊下を使って着物展に戻りました。

それからは階段を何往復もして
着物コーデを堪能。
どれだけ見ても飽きない!


弥生美術館は東大のすぐ横で閑静な場所にあり、
落ち着いて芸術の世界に浸れる場所です。

谷崎トランプ
私が行った時は前期だったからか
この深緑のトランプ柄着物が展示されていなかったのは
少し残念でしたが、どのコーデも素晴らしく行ってよかったです。

やっぱりアンティーク着物っていいな!
谷崎美術館前
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